「焔晶」レッドスピネル/0.55ct/クッション/ミャンマー産

 焔（ほのお）を結晶にしたような、ひとつの石。

このスピネルの赤は、ただ鮮やかなだけではありません。深い紅の中に、内なる熱を宿したような“焔”を感じさせます。

パビリオンの薄さと広がりのあるカットが、0.55ctの数字の印象に比べ驚くほどの存在感を生み出します。

この宝石は、買い付け後にリカットを施した一点。厚みの少ないフラットなリングに仕立てる際に、バランスが取れるカットと言えます。

肉眼でも確認できるインクルージョンと、パビリオン側の表面に達するクラック様のインクルージョンがあります。

しかし、このスピネルは珍しくそのインクルージョンがこの石の細かい煌めきの源となっており、選ばれた理由でもあります。